【経営計画】利益を大きく伸ばすための売上グループ分けのコツ(後半)
前回の記事で、利益(個人事業主の場合は収入)を大きく伸ばしていくためには、売上を特徴ごとに複数のグループに分けることが重要であるということを解説しました。特徴でグループに分けた上でどのグループに・どのように注力していくかを考えることが「戦略」でしたね。
そして具体的にどのような特徴によってグループ分けをするべきか、分類のコツを解説しました。
- 売上分類のコツ① ビジネスモデルが異なるものは分ける
- 売上分類のコツ② 単価が大きく異なるものは分ける
今回は分類のコツの残り2つを解説します。
売上分類のコツ③ 利益率の異なるものは分ける
例えば、HP制作会社をイメージして解説します。
「webサイトが完成したら◯万円」という契約・ビジネスモデルの中でも
- 紹介会社経由で依頼を受けて、売上から紹介料を支払うもの
- クライアントから直接依頼を受けるもの
この2つは、売上に対する利益が違うのでグループを分けます。

利益率が異なると 利益(=収入)を増やすために 注力すべきグループが分かります。
上記の例では、1️⃣ 紹介会社経由よりも 2️⃣ クライアントから直接依頼の方が 紹介料が無い分、収入を増やしやすいですね。
もちろん、その分自分で案件を獲得する必要があるので どちらに注力するかは、人によって向き不向きで考えることもあります。それでも基本的には利益率が高いグループを強めることをオススメします。

利益率が異なると 利益(=収入)を増やすために 注力すべきグループが分かります。また利益率の低いグループを どうやったら利益率を高められるか工夫もできます。
- 『今、紹介会社さんに売上の50%の紹介料を渡しているな』
- 『このままだと、頑張っても収入増やしていけないな』
- 『それなら、交渉して紹介料を減らしてもらうか、別の紹介会社も使ってみよう』
このように利益率によって自分の利益を俯瞰して確認していくと、利益率に着目した工夫を考えていくことができます。
ちなみに、例の紹介料に限らず『この費用が◯%って高いのだろうか?』と思ったら、周りの同業者に聞いてみるのをオススメします。

売上分類のコツ④ 戦略の異なるものは分ける
こちらも「HP制作会社」を例にしてイメージしていきます。
- 『今後自分は、「飲食店に特化したHP制作会社」になるんだ!』
- 『今はどんなHP制作でも請け負うけど、飲食店の実績を増やしていきたい!』
このような場合、「飲食店のHP制作」と「それ以外のHP制作」を別グループに分けます。

例のように戦略が異なるグループを分けると、グループごとに目指す目標と実績を管理しやすくなります。
目標 が『今年中に飲食店の制作実績を10件作る!』であるなら、飲食店の制作だけで管理したほうが『今月までで飲食店の実績は何件だっけ?目標を達成するためにあと何件頑張らなければいけないのだっけ?』と悩まずに、管理して考えやすくなりますね。

売上を分類するコツまとめ
- 売上分類のコツ① ビジネスモデルが異なるものは分ける
- 売上分類のコツ② 単価が大きく異なるものは分ける
- 売上分類のコツ③ 利益率の異なるものは分ける
- 売上分類のコツ④ 戦略の異なるものは分ける
そして、このグループごとにどのグループに・どのように注力していくかを考えることが「戦略」です。次回からは、売上を分類した上での戦略策定について解説していきます。
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