経費と向き合う!コスト削減より効果の最大化を目指す【経営計画】

これまで企業の利益や、個人事業主の収入を増やすための道筋づくりとしての経営計画作成について解説してきました。

もしまだこちらを読まれていない方は、ぜひこちらからご覧ください。

経費計画の作成法: 経費洗い出しとその有効活用

ビジネス運営上最も重要な項目の一つである、経費計画。ここでは、その有効な作成法にスポットを当て、将来の売上増にともなう経費の計画策定から事業拡大に対応するための具体的な行動指針を示していきます。ここでのポイントは、「売上=収入」という勘違いを避け、利益を出すための売上構造の実現です。経費計画の作成を通じて、将来の収益性向上を見込めるビジネスモデルの構築につなげていきましょう。

売上と収益性のバランス

3年後や5年後といった中長期的な売上計画を考える際には、単純に売上だけを増やすのではなく、それが利益を生む構造になっているかを確認することが極めて重要です。「売上だけで考えて、5年後の姿を目指してきたけど、実際にやってみたら利益はでなかった」

このような事態を避けるためには、売上計画に伴う経費の洗い出しが必須となります。

経費洗い出しのコツ

まず、売上増に伴う経費の洗い出しです。売上が上がるにつれて必然的に金額が増える経費をリストアップしましょう。

具体的には、売上の拡大に伴う営業活動の増大から生じる交通費や消耗品のコストなどが該当します。

次に、人件費増に伴う経費の洗い出しも重要となります。人員を増やす場合、給与だけでなく通勤交通費、社会保険料、新しいPCや車輛の提供といった付随コストも考慮に入れる必要があります。

また、事業拡大やオフィス移転、新たな出店等の特殊事項に関連した経費も洗い出しておくべきです。ここでは初期投資が必要となるため、内部造作費、家具や備品の費用、家賃や敷金、消耗品費などの織り込みが求められます。

経費の活用

経費の計画は、「使うべき経費」と「使わない経費」の区別を明確にすることにも影響します。

例えば、広告宣伝費、研修費、交際費などは事業運営に必要不可欠な経費であり、これらを積極的に使うことでビジネスの発展に繋がる可能性があります。これらの経費は、未来の売上に直接つながる投資とも言えます。

その一方で、「不要な分は削減する」のも重要な経費管理の一部ですが、見方を変えれば「いかに効果を出すか」を考えたうえで経費を管理することがより重要となります。つまり、効率的な利益を生むためには、どの経費をどのくらい使うべきか、バランスを見ながら適切な計画を立てることです。

まとめ

以上が経費計画の作成法についての説明でした。経費計画は、単に出費を抑えるためだけではなく、ビジネスの健全な成長を支え、利益を最大化するための戦略的なツールともなります。売上計画だけでなく経費計画もしっかりと構築し、計画通りに事業展開を進めていくことで、5年後、10年後のビジネスの成長と安定を実現することが可能となるでしょう。

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