失敗を繰り返すことことが正しい！だからこをビジョンが必要【経営計画】

これまで企業の利益や、個人事業主の収入を増やすための道筋づくりとしての経営計画作成について解説してきました。

もしまだこちらを読まれていない方は、ぜひこちらからご覧ください。

“利益を大きく伸ばすため”の事業計画の作成（売上目標 前編）【経営計画】

計画を作ったからといって事業は楽な道のりではない

中期経営計画は、将来の夢・目標に向かって、今・今年を精一杯頑張るためのツールです。

そもそも、事業の計画は利益を伸ばすことが最終的なゴールではなく、あなたのビジョンを実現することが目的なのです。ここまでご説明した売上計画の作成方法などによって利益（収入）を大きく増やせる道筋を作ってきました。ビジネスには構造上（ビジネスモデル）、利益を伸ばしやすい事業 / 伸ばしづらい事業があるのでしたね。

しかし、利益を伸ばしやすいビジネスモデルだからといって、事業拡大は楽な道のりではありません。

事業を伸ばすための道のりはうまくいかないこと、失敗すること、予想と違うことだらけです。予想通りにいかない、思ったような成果がでないは、事業拡大の道のりの中で何度も何度も乗り越えなければならないもので、回避できるものではありません。

失敗を繰り返すことこそが、正しい道

新しい施策（アイディア）を試したら、施策10個のうち、3個当たれば良い方です。

つまり、施策10個のうち、少なくとも7個はうまくいかないものです。施策を10個試し、成功する3個を見つける。成功した3個を、更に伸ばすための施策をまた10個試す。その中でまた成功する3個を見つける。

これを当然のように繰り返せるようになった頃には大きな成果が出ていることでしょう。一方で、積み重ねた失敗の山も凄い高さです。毎月10個の施策を試していれば年間100個近くの失敗もしていることになります。それが正しいプロセスなのです。

事業成長の道のりとは何度も何度も失敗を繰り返しながら、それでも、新しい施策や手法にチャレンジし続ける道です。

困難だからこそ軸が必要

困難な道のりだからこそ、辛いとき、うまくいかない時にこの計画を成功させれば、ビジョンが実現できるんだ。自分は、このために頑張るんだと原点の熱い気持ちに立ち戻れるビジョンを計画と一緒に管理しておきます。ビジョンは、あなた自身が納得していればどんなものでも構いません。おしゃれで、崇高なものでなくてもあなたが心からこうありたい！と思うものがいいでしょう。

経営計画の意味は、意味のあるチャレンジかどうかを見極められる

利益を伸ばしやすいビジネスモデルでも、失敗が付き物なら、なぜ売上計画を作ってきたのか。失敗を繰り返すのが当然ならこれまで作ってきた計画は何だったのと思う方もいるかもしれません。

利益を伸ばしづらいビジネスモデルとは、施策が成功しても、成果が伸びない構造になっているモデルのことです。せっかく施策を何十回と繰り返し、失敗の中から、いくつかの成功を見出しても、利益が伸びない構造では、どうしようもありません。

つまり、努力して成功しても、利益（収入）が伸びない事業は避けて、成功したら、ちゃんと利益（収入）が伸びる事業の中で、試行錯誤を繰り返す、その準備が、伸ばす売上分類を定め・伸ばす目標を考える売上計画のパートでした。

失敗の粒度について

失敗の粒度について、何十回も失敗を繰り返すということはそれだけたくさんの事業を失敗させるということと不安になる方もいるでしょう。例えば今カフェを経営しているときにカフェを畳まなければいけないのという疑問に対し、ここでお伝えしている「失敗」は行動の試行錯誤です。

例えば、カフェを経営しているときに

• 新規顧客獲得のために主婦層を狙ったイベントを開催してみる
• 平均単価を上げるために新メニューを提供してみる
• 回転数を上げるために、お持ち帰りメニューを提供してみる
• チラシを撒いてみる
• SNSで〇〇の投稿をしてみる
• …etc.

このような、具体的にどんな行動をすべきかは「中期経営計画」の後に創る「単年度計画」のパートでしっかりお話します。

事業まるごと、当たるか外れるか！のような成功/失敗ではなく、
「小さく試して、成果を計測して、次の行動を変えていく」という活動を試行錯誤と呼んでいます。

今まで描いてきた、事業計画が本当にあなたのビジョンにつながっているか、ビジョンを書き出し、振り返ることで確認していきましょう。

計画や経営について一人で考えることが不安な方は

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