経営理念とビジョンの違いについて【経営計画】
前回は経営計画と自社(自分)の理念・ビジョンをセットにしておくことの重要性を解説しました。
今回から具体的に、どのように理念・ビジョンを設定するかを解説していきますが、今回は経営理念とビジョンとは別物なのか、私達リビジョンワークスの経営計画策定時における扱いについて解説します。
経営理念とビジョンの違いについて
先に結論を書くと、私達リビジョンワークスでは、この2つの違いにはこだわりません!
経営理念とは
経営理念とは、企業が何のために企業活動をするのか、また、企業が向かうべき方向性を明確にするための存在意義をまとめた言葉です。
例えば、全日本空輸株式会社(ANA)の経営理念は以下のとおりです。
安心と信頼を基礎に、世界をつなぐ心の翼で
公式サイトより
夢にあふれる未来に貢献します
また株式会社ブリヂストンであれば次のとおりです。
使命:最高の品質で社会に貢献
公式サイトより
心構え:誠実協調、進取独創、現物現場、熟慮断行
これらから分かる通り、特別な形式があるわけではありません。
自分たちの言葉で、企業のあるべき姿・存在意義をまとめています。
それでは経営ビジョンとは何でしょうか。
経営ビジョンとは
経営ビジョンとは、その企業が最終的に目指していく将来像やゴールのことを指します。
「経営ビジョン」は、「ビジョン・ミッション・バリュー」という3つで企業の方向性を示すフレームワークが有名で、3つセットで語られることが多いです。経営理念に近い概念は、ビジョンより「ミッション」です。これについては詳細を後述します。
例えば、日本航空(JAL)の経営ビジョンは以下の通りです。
「ESG戦略による価値創造を実現し中長期的な成長へ」
公式サイトより
またKDDI株式会社は次をビジョンとして掲げています。
「『つなぐチカラ』を進化させ、誰もが思いを実現できる社会をつくる」
公式サイトより
将来の状態を示すのか、方向性を示すのか、といった違いはありますが、
「企業のありたい姿を定義している」という点では同じです。
理念とビジョンの使い分けについて
私達リビジョンワークスでは、経営理念と経営ビジョンを特別区別したり使い分けることはありません。
私達が支援先企業の経営計画を一緒に作成する際に、理念やビジョンを経営計画とセットにしてもらう目的は、企業が自分たちの目指す方向性に向かって成長していくために、
- 会社全体で意識を統一する
- 自分たちがありたい方向に向かえているのかを判断をする
そのために利用します。
その目的が満たせるのであれば、形式にとらわれる必要はありません。
「これから理念・ビジョンを考える」という方は、これから解説する「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」というフレームワークが非常に考えやすくなるため、特にこだわりがなければ、経営ビジョンを考えていくことをおすすめします。
経営理念、経営ビジョンの設定方法
既に経営理念が言語化できている方はそれを活用いただければ問題ありません。
『経営理念なんて作ってこなかった』という方のために、理念の設定方法を解説します。
一定規模が大きい企業で経営理念を設定する場合は従業員を巻き込んで作っていくこともあるのですが、まずはビジネスオーナーであるあなたが、自分自身の思いを言語化するだけでも大きな意味があるのでご自身で設定してみてください。
『自分は事業を通じて、どんな世界にしていきたいか』というフレーズで、考えてみてください。
必ずしもフォーマットにこだわる必要はありません。
経営理念・指針を設定する、素晴らしい手法の一つに「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」というフレームワークがあります。
ミッション・ビジョン・バリューはドイツ人経営学者である ピーター F. ドラッカーの提唱した企業の経営方針や経営指針に対する考え方です。
2009年にもし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら(通称:もしドラ)という書籍が出版されましたね
ドラッカーの『マネジメント』、のドラッカーさんのことです。
次の記事で「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」について具体例を交えて解説していきます。