経営ビジョンを書き出す!「ミッション・ビジョン・バリュー」を具体例で解説
以前の記事では経営計画と自社(自分)の理念・ビジョンをセットにしておくことの重要性を解説しました。
今回は、経営ビジョンを新しく、または改めて考え・言語化する際に非常に良い手法である「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」フレームワークについて具体例を交えて解説していきます。
目次
「もしドラ」のドラッカーさん提唱のフレームワーク
経営理念・指針を設定する、素晴らしい手法の一つに
「ミッション・ビジョン・バリュー(MVV)」
というフレームワークがあります。
ミッション・ビジョン・バリューは ドイツ人経営学者であるピーターFドラッカーの提唱した、企業の経営方針や経営指針に対する考え方です。
2009年に もし高校野球の女子マネージャーがドラッカーの『マネジメント』を読んだら (通称:もしドラ) という書籍が出版されましたね
あのドラッカーの『マネジメント』の ドラッカーさんのことです。
MVV設定① ミッションの設定
ミッションとは
ミッションとは次のように定義されています。
- 企業が社会に対して「なすべきこと」
- 企業・組織が果たすべき使命や存在意義を表す言葉
- なぜこの企業・組織が存在するのか、 社会にどのような価値を体現するのか 企業・組織が目指す社会について明文化する
ピンと来ますでしょうか…?
ちょっと分かりづらいですよね
ミッション設定のコツ
ミッションを、もっと分かりやすく説明すると次の通りです。
「あなたが、この世界を、どんな風に変えていきたいか」
前提として、世の中には色んなお仕事があります。
お金を稼ぐ、という方法だけであればものすごい種類の仕事がある中で、あなたはなぜ、その仕事を自分のビジネスにしているのでしょうか。
『世の中には、色んな仕事があるけれど、こういう世界に変えていきたいから自分はこの仕事をやっているんだ』という仕事をする理由のようなものです。
同じ業種の事業でもビジョンは人によって異なっているでしょう。
例えばカフェを経営していてもビジョンはそれぞれです
- Aさん ☕
『多くの人たちが、 気軽に、本当に美味しいコーヒーを飲めて、 忙しい日々の中でも、優雅な・贅沢な気持ちになれる瞬間がある、 そんな世界にしていきたいなあ』 - Bさん 🏠
『この地域に住んでいる人たちが お茶の機会に人と心地よいコミュニケーション取れる、 そんな世界にしていきたいなあ』
このAさんBさんでは、 同じ「カフェ事業」でも成長していく先は異なって来そうですね。
- ☕Aさんであれば多くの人たちに美味しいコーヒーを届けるためにEC販売をしていくかもしれません
- 🏠 Bさんであれば、近隣地域にコミュニケーションの場を提供するために店舗を増やしたり、カフェ以外の事業を行うかもしれません
MVV設定② ビジョンの設定
ビジョンとは
ビジョンとは次のように定義されています。
- 企業がミッションを達成するための中長期的な目標
- 企業が中長期的に目指す姿や目標を示しています
またピンと来ないかもしれませんね
ビジョン設定のコツ
『ミッションが大きな目標、ビジョンは中間目標』と考えている方・組織もありますが、少し違っていると私達は考えています。
ビジョンを分かりやすく表現すると
ミッションが「あなたが、この世界を、どんな風に変えていきたいか」だとした時に、
ミッションを実現していく上で、「将来的に、自社・自分は、どうありたいか」がビジョンです。
将来の自社が、何をしていて、どういう状態にあれば、目指していた世界に向かって近づいていると思えるのか、を設定していきます
「将来的に」は何年後でもよいのですが例えば5年後で考えると中期経営計画とリンクしていて考えやすいでしょう。
先程の例でお話します
- Aさんのミッション ☕『多くの人たちが、 気軽に、本当に美味しいコーヒーを飲めて、 忙しい日々の中でも、優雅な・贅沢な気持ちになれる瞬間がある、 そんな世界にしていきたいなあ』
- ☕Aさんのビジョン 「こだわりの農園の豆を、年間1万人に届けている」 「世界的に有名なバリスタを輩出する」
- Bさんのミッション 🏠 『この地域に住んでいる人たちが お茶の機会に人と心地よいコミュニケーション取れる、 そんな世界にしていきたいなあ』
- 🏠 Bさんのビジョン 「○○県○○市を中心に 10 店舗を展開している」 「○○市で第一想起されるカフェになっている」
MVV設定③ バリューの設定
バリューとは
バリューとは次のように定義されています。
- 企業・組織の構成員が具体的に「やるべきこと」
- ミッションやビジョンを達成するための具体的な行動指針、行動基準を表す言葉
- 企業・組織の構成員の行動や判断の基準となる価値観を明文化したもの
ミッション、ビジョンを実現するための、自分たちの行動指針。これは先程の2つよりも理解しやすいのではないでしょうか。
バリュー設定のコツ
バリューをわかりやすく表現すると
- ミッションが「あなたが、この世界を、どんな風に変えていきたいか」
- ビジョンは、ミッションを実現する上で「将来的に、自社・自分は、どうありたいか」
バリューはこれらを実現するために、これから自分たちはどんな行動とる必要があるか、どんな考え方をもつ必要があるか です。
先程の例でお話します
- Aさんのミッション
☕『多くの人たちが、気軽に、本当に美味しいコーヒーを飲めて、忙しい日々の中でも、優雅な・贅沢な気持ちになれる瞬間がある、そんな世界にしていきたいなあ』
- ☕Aさんのビジョン
・こだわりの農園の豆を、年間1万人に届けている
・世界的に有名なバリスタを輩出する - ☕ Aさんのバリュー
・コーヒーを通じて優雅で贅沢な時間を提供できるほど、品質に拘る
・多くの人に提供できるよう、仕組み化をしていく
・社員の技術向上に積極的に投資する
- Bさんのミッション 🏠
『この地域に住んでいる人たちがお茶の機会に人と心地よいコミュニケーション取れる、そんな世界にしていきたいなあ』 - Bさんのビジョン
・○○県○○市を中心に 10 店舗を展開している
・○○市で第一想起されるカフェになっている - 🏠 Bさんのバリュー
・笑顔あふれる店舗を作るコミュニケーションの徹底
・地元◯◯市との強いつながりを作る
・多店舗展開のため業務を仕組み化していく
ミッション・ビジョン・バリューが設定できていると何が良いのか
このようにミッション・ビジョン・バリューフレームワークを使うと、企業・個人として、どうありたいか、どうなりたいかを具体的な言葉にすることができます。
例えば、Aさんは日常の業務の中で
☕ 『そうだ、自分は1万人にコーヒーを届けたいのだから、こういう属人的な仕事をしていてはいけないな。どうすれば品質を落とさずに大量の数をさばけるのか工夫してみよう』と考えるかもしれません。
Bさんは『業務の仕組み化はしていくけれど、笑顔あふれるコミュニケーションを実現するには、従業員にも余裕がないといけないよな。どうすればその状態が作れるだろうか』と考えるかもしれません。
ありたい姿が、行動指針になっていると日常業務を変えていくきっかけになります。
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